ILIB靜脈レーザー-修復始動
劉亦修 医師
高雄榮民総病院 主治医師
台湾児童リハビリ医学会 副秘書長
教育部定 助理教授
静脈レーザー治療(ILIB)というのは何?
静脈レーザー治療(ILIB:Intravenous Laser Irradiation of Blood)というのは、低エネルギーのレーザー光線で血管内の血液を照射し治療することです。波長632.8nmの赤色レーザーで静脈内の血液を照射することによって、ミトコンドリア(mitochondrio)の働きの改善、エネルギー代謝の経路の活発化、アデノシン三リン酸(adenosine triphosphate;ATP)の増加など、体によりたくさんのエネルギーを蓄積することで、より良い生理機能を保つことができます。
治療効果:体の酸素含有量の増加、フリーラジカル(radical)への抑制!
適応症状:痛み、組織修復、血管狭窄。
医学の研究によって、静脈へのレーザー照射(ILIB)後、以下の通り、血液中の赤血球と白血球の働きを改善することができる:
1、赤血球の酸素含有量の増加:静脈レーザー照射(ILIB)は赤血球の酸素含有量を高めるとともに、弾みと変形の能力も高めることができ、体の組織に浸透することで、酸素を身体全体に輸送することができます。
2、白血球のミトコンドリアの改善:免疫力アップ。
3、血液の抗酸化能力の強化、フリーラジカルの危害の防御:フリーラジカルが体内に多く存在すると、体のタンパク質、脂質、DNAに攻撃し、老化、虚血性心疾患などの心血管疾病、またはガンになる可能性がある。静脈レーザー照射(ILIB)は抗酸化能力の強化、フリーラジカルの危害をカットするなどが効果的です。
4、血中脂質の改善:静脈レーザー照射(ILIB)によって、善玉コレステロールの含有量が増え、悪玉コレステロールが減る。善玉コレステロールは心血管を保護し、悪玉コレステロールは脳卒中を引き起こす割合が高くなります。
5、血液循環の強化。
6、血管拡張:局部的に一酸化窒素によって、血管の拡張が発生します。
7、痛み止め。
従って、静脈レーザー照射(ILIB)は血液の酸素含有量を増し、血液を浄化させ、免疫力を調節し、病気の予防と健康を守ってくれるのです。
病気への応用:
1、脳卒中:静脈レーザー照射治療(ILIB)は脳卒中患者の脳内の血中循環を改善できます。脳卒中の患者は退院後の回復が良くない場合は、Crossed cerebellar diaschisis (CCD)によるものと考えられるが、CCDは亜急性期では、有効の治療法がないですが、高雄榮総のリハビリテーション科の張幸初主治医の研究によって、静脈レーザー照射治療(ILIB)は脳卒中患者の後脳部の血流循環を良くする効果があって、CCDを抑制でき、脳卒中の回復には効果的です。これは今まで、亜急性期では脳卒中のCCD合併症への唯一、且つ有効な治療法です。
2、脊髄損傷者の高脂血症の改善:高雄榮総の研究によると、慢性脊髄損傷患者のミトコンドリアの働きは低下しやすく、酸化による圧力障害になりやすく、ILIBは酸化に抗うことによって、 善玉コレステロールの増加と悪玉コレステロールの減少に繋がっています。
3、線維筋痛症:線維筋痛症は慢性病の一つで、身体全体に広範囲的な痛みが生じ、うつ病も合併症として発症することはしばしば。線維筋痛症の確認は難しく、患者さんはいくつかのクリニックの診断を受けた挙句、確認できた、というのは一般的です。高雄榮総の研究によると、静脈レーザー照射治療(ILIB)は痛みの緩和と痛みの発生場所の抑制が有効のため、不眠症の改善と生活品質の向上にもなります。
4、昼間は精神不振:臨床経験では、静脈レーザー照射治療(ILIB)を受けた後、昼間ではいきいきになり、活力があるので、一日中気持ち良く過ごすことができます。
5、不眠症の改善:臨床経験では、静脈レーザー照射治療(ILIB)を受けた後、睡眠に入りやすく、より深い睡眠になり、より良い睡眠品質を保つことができます。
6、ガンの放射線療法と化学療法の補助療法:臨床経験では、静脈レーザー照射治療(ILIB)を受けた後、ガン患者の疲労などの副作用を減軽することができます。
施術について:
腕の血管のところをまず消毒し、静脈の中に細いレーザーファイバーを通して、ILIBレーザーを当て、赤色のレーザー光点が出ると、治療が始まったとのことです。一つの治療コースは10回の治療が必要で、毎回の治療はおおよそ1時間、一回目の治療コースの後は、1~2週間おきに、次の治療コースへ進みます。3回の治療コースが終わったら、2か月の休憩で、また、新しい治療のフールコースに入ることができます。
(図:静脈レーザー治療(ILIB)の治療様子。)
高雄榮総 安心できる病院
静脈レーザー治療(ILIB)の機器はいくつかのブランドがあって、上述の医学ジャーナルで使われた静脈レーザー治療(ILIB)機器は高雄榮総の臨床でも使われています。研究によって実証された静脈レーザー治療(ILIB)を選択するのは医療品質の確保にもなります。高雄榮総の静脈レーザー治療(ILIB)は厚生労働省に認定されたことも品質の保証になります。
便利な治療:クリニックでも、入院でもオッケー!
便利な治療を提供するため、クリニックでは、静脈レーザー治療(ILIB)の治療室で治療を行われるが、入院の場合は、リハビリテーション科の医師の判断では、病床での治療も可能。
(図:静脈レーザー治療(ILIB)の治療。)
安心的な医療:
静脈レーザーILIB治療は自費の医療項目で、必ずリハビリテーション科の医師の診察をうけ、医師と話し合ってから受けます。
(図:静脈レーザー治療(ILIB)のメリット)